どうしても今すぐに現金が必要な場合に便利なのが、クレジットカードの現金化です。
通常なら買い物にしか使えない「ショッピング枠」を現金に変えるサービスで、多くの専門業者が存在します。
しかし、初めて利用する人にとっては「どうやってショッピング枠を現金に換えるの!?」と不安に思うのも無理はありません。
そこで今回は、クレジットカードの現金化とはどのようなサービスなのか、危険性はないのか、また業者を通さず自分で現金化する方法についてもくわしく解説していきます。
この記事でお伝えしたいポイント
- 自分でやるクレジットカード現金化方法まとめ
- 業者を介さずに現金化をするメリット・デメリット
- 安全にクレジットカード現金化をする方法
クレジットカード現金化を自分でやる方法9選
クレジットカードを利用した現金化の方法は、自分でやる方法と、業者に依頼する方法の2通りがあります。
両者にはメリット・デメリットがありますが、それぞれの特徴は以下のような感じです。
自分で現金化 | 現金化業者に依頼 | |
---|---|---|
換金率 | 高い | やや低い |
スピード | 遅い | 早い |
失敗リスク | やや高い | 低い |
クレカを使わない | 可能 | 不可能 |
成功のコツ | 商品選び | 業者選び |
「自分で現金化できるなら、その方が換金率も高くていいじゃん!」と思われるかもしれませんが、安易に飛びつくと業者にお願いするよりも低い換金率になってしまう可能性があります。
業者を利用しない場合のクレジットカード現金化の方法を、ここでは9つご紹介していきます。
1.換金率の高い商品を転売する
メリット | 売れ筋商品は高値で売れる |
デメリット | ある程度事前リサーチが必要 |
業者に頼らず、自分でクレジットカード現金化するもっともスタンダードな方法は、「換金性の高い物を購入して買い取ってもらう」方法です。
高額取引されている品物を高く買取してもらえれば、業者に依頼するよりもお得に現金化ができます。
業者に手数料を払う必要がないため、買取金額からさらに差し引かれることもありません。
特にルイヴィトン・CHANELなどの高級ブランド品は、中古品でも高値で取引されることが多いので、場合によってはほぼ購入金額で売れることもあります。
一方で売れ筋商品以外は、購入金額を大きく割ってしまうこともあるので、事前のリサーチは必要になります。
また、ゲーム機器や家電製品も高額で転売できる商品のひとつです。
ただし店舗によっては、犯罪防止のため新品商品の買い取りを受け付けていないところもあるので、前もって買い取りしてもらえるか調べておきましょう。
2.商品券・ギフトカードを購入し換金
メリット | 高値で取引可能 |
デメリット | クレジットカードで購入できるところが少ない |
商品券やギフトカードをクレジットカードで購入し、自分で売却するのも一つの方法です。
JCBギフトカードやニコスギフトカードなど、信販系のギフトカードは高値で転売できます。
デメリットは、クレジットカードで購入できるところが少ない点です。
金券ショップはほとんどのところでクレジットカードの取り扱いをしていません。
ギフトカードの公式ホームページ等で購入するのが最も効率が良いでしょう。
3.新幹線回数券を購入し換金
メリット | 高値で取引可能 |
デメリット | カード会社に現金化がバレやすい |
新幹線の回数券は、高値で取引される商品の代表格です。
みどりの窓口に行けばすぐに購入でき、その足で金券ショップに持ち込むことも可能です。
換金率が高く転売しやすい人気商品ゆえに、カード会社から目をつけられやすい商品でもあります。
それに加えて、JR東海は2022年3月に東京―新大阪などの主要区間の回数券販売を終了させることを発表しました。
今後はかなり難しくなる現金化方法になるでしょう。
4.Amazonギフト券を購入し換金
メリット | 高値で取引可能 |
デメリット | 購入できるのはメールタイプのみ |
Amazonギフト券は高値で取引されるギフト券の代表格です。
Amazonギフト券はメールタイプのものがあり、公式サイトで購入後すぐにコードがメールで届きます。それを買取専門業者に買い取ってもらえばスピーディーに現金化できます。
なお、金券ショップの多くはAmazonギフト券を取り扱っていませんので、専門業者に依頼するのがベターです。
またコンビニやドラッグストアなどに売っているカードタイプのアマゾンギフト券は、クレジットカードでの購入はできません。
5.外貨を購入して両替する
メリット | 換金率が高い |
デメリット | VISAは使えない |
意外と知られていないクレジットカード現金化の方法に、外貨の両替があります。
通常、外貨はクレジットカード購入できないことが多いのですが、例外的に可能となっているのが「Travelex(トラベレックス)」という外貨両替ショップです。
まず、近くのトラベレックス店舗に出向いて、米ドルやユーロなどの外貨をクレジット購入します。
今度はその外貨を持って別の両替ショップに行き、日本円に両替すれば、あっという間に現金化が可能です!
その時のレートにもよりますが、換金率は80~90%以上と高いため、商品を転売するよりお得に現金化できる可能性もあります。
ただし、トラベレックス店舗で利用できるクレジットカードはJCB・Lifecard・Mastercardのみで、VISAが使えない点はデメリットです。
また、クレジット購入の利用限度額は「同日、同一名義のカードの合計で20万円まで」(オンラインの場合は30万円まで)と決まっている点にも注意しましょう。
6.メルカリ・ヤフオクで商品購入し転売
メリット | 購入時より高額で売れることがある |
デメリット | 時間と手間がかかる |
最近人気が高くなっているのは、ヤフオク(Yahoo!オークション)やメルカリなどのフリマアプリでクレジットカードを使って商品を買い、それを現金化する方法です。
メルカリ・ヤフオクともに売上金は現金(銀行振込)で受け取ることができます。
メリットは、うまく商品を選べば得する可能性があること。
フリマアプリ利用者の中には、プレミアがついている商品や価値がある商品を格安で売っている人もいます。
それを安く購入しヤフオクで出品すれば、購入時より多くの現金をゲットできることも。
デメリットはとにかく手間がかかること。
商品を転売するには写真を撮って出品手続をし、売れたら梱包をして発送をしなくてはいけません。
また振込までに日数がかかりますので、時間の余裕がない方には不向きです。
7.クレカで買った商品を返品
メリット | その場ですぐに現金化できる |
デメリット | 現金で返金されるとは限らない |
リアル店舗でクレジットカードを使って商品を購入した後、その商品を返品する方法です。
現金で返金されるお店であれば、その場ですぐに現金を手にすることができますし、換金率は100%です。
ただし、実際は現金での返金ではなく、クレジットカード決済の取り消しという形で対応する店舗が多い点に注意しましょう。
お店側にとっては、その方がカード会社に払う手数料がかからずに済むため、現金で返金するより損をしなくて済みます。
この方法を実践するなら、現金で返金する「ドン・キホーテ」のようなお店を選ぶ必要があるでしょう。
ただし、セール品など一部の商品は返品できないことが多いため注意が必要です。
返品によるクレジットカード現金化については、以下の記事でくわしく解説しています。
8.バーチャルカードで買った商品を転売
メリット | クレジットカードがない人でも現金化できる! |
デメリット | 金額に上限がある |
バーチャルカードとは、オンライン上でクレジットカードと同じように使える架空のカードです。
発行された数字をカード決済の画面で入力すればOK。すぐにネットショッピングができます。
「メルペイ」をはじめとするキャッシュレス決済サービスのバーチャルカードを利用すれば、クレジットカードがない人でも後払いでネットショッピングが可能です。
これを使って、通常のクレジットカード現金化と同様に換金率の高い商品を買い、それを業者に買い取ってもらえば、簡単に現金化ができます。
ただし、確実に高く売れる商品を見極めないと、換金率が低くなってしまう点に注意が必要です。
また、後払い方式のバーチャルカードは、人によって金額の上限が異なり、初めて利用する場合は低めに設定されていることがある点にも気を付けましょう。
9.飲み会を利用して現金化
メリット | 換金率100%! |
デメリット | 使える機会が限られている |
ちょっと変わった方法ですが、飲み会を利用してクレジットカードを現金化する方法もあります。
自分が幹事となって、参加者から会費を集金し、実際の支払いは自分のクレジットカードで行なうというやり方です。
この方法だと、実質100%の換金率で現金化できます。
また、クレカによってはポイントがかなり貯まるため、一石二鳥ですね。
ただし、自分が幹事を務める飲み会でしかできない方法なので、使える機会が限られている点がデメリットと言えます。
また、クレジットカードで支払っているところを参加者に見られるとトラブルに発展する可能性も…。
飲み会がお開きになる前に早めに集金しておくなど、人に見られないようにするための対策が必要です。
購入商品を返品で現金化するのがNGな理由
クレジットカード現金化を自分でする2つめの方法が、「商品の返品」です。
クレジットカードで購入した商品を返品して、払った代金を現金で受け取るという裏ワザ的な方法になります。
返金手数料のかからないお店なら100%の換金率になりますし、すぐにその場で現金を受け取れるため、かなり魅力的な方法に思えますよね。
ただし、最近はクレジット購入した商品を返品する場合、単に決済をキャンセルするという方法で済んでしまうケースが増えています。
現金で返金されるのは、ドン・キホーテやユニクロ(交通系ICカードや楽天Edyで支払った場合)など、一部の店舗に限られるのが現状です。
また、当然ではありますがお店にとっては迷惑な行為ですので、当サイトでは返品による現金化はNGな方法とさせていただきました。
クレジットカードで買った商品を返品する現金化については、以下の記事でくわしくご紹介しています。
クレジットカードで購入後に返品して現金化は違法?
自分でクレカ現金化する3つのメリット
クレジットカードの現金化を自分でやるのは大変ですが、現金化業者に頼らないことによるメリットがいくつかあります。
うまくいけば自分なりのやり方を見つけることができ、効率よく現金化できることもあります。
業者への手数料がかからない
クレジットカード会社の現金化業者のホームページには「換金率」が載っています。
換金率とは、決済した金額のどれくらいの割合のお金が振り込まれるかを表す数字です。
例えば換金率80%の場合、100万円の決済をしたら100万円×80%=80万円を受け取れるという計算です。
しかし換金率とは別に、以下のような手数料がかかることがあります。
- 振込手数料
- 発送時の送料(決済した商品を受け取る場合)
- 決済手数料
自分で現金化をすればこのような手数料は一切かかりません。
悪徳業者に引っかからない
インターネット上でのカード決済が普及した影響もあり、カード現金化を行う会社の数は増加傾向にあります。
会社によって換金率や手数料、対応など実にさまざまであり、中には詐欺目的の業者や、カード会社とのトラブルが起きやすい業者も混ざっています。
そのような業者はホームページを見ただけでは判断ができませんので、口コミなどを自分で確認しなくてはいけません。
最初から自分で現金化をすれば、業者を選ぶ手間をかけたり、悩んだりしなくて済みます。
自己流の現金化方法が見つかることも
クレジットカードの現金化を試しているうちに、自己流の現金化方法が見つけられる可能性があります。
例えば家電などを購入して転売する場合、よい仕入れ先や商品、買い取り先を見つけられるかもしれません。
メルカリやヤフオクの場合も同様、現金化をするのによい商品や売り方を見つけられれば時間・金額ともに効率がアップ。
自己流にマニュアル化して流れ作業のように現金化ができるようになります。
色々と試行錯誤できるのも、自分でクレジットカードを現金化するメリットと言えますね。
自分でクレジットカード現金化する際の注意点3つ
クレジットカード現金化を自分で行なう方法は、業者への手数料を払わないで済む分、高値で現金化できる可能性があります。
しかしその反面、いくつかのデメリットもある点に注意してください。
①カード利用停止の可能性が高い
業者を使わずクレジットカード現金化を自分で行った場合、最も危惧すべき点は現金化した事実がカード会社にバレてしまうことです。
売却を目的としたクレジットカード利用は、どのカード会社でも規約違反とされています。
そのため、もし現金化している事実がカード会社にバレると、利用停止などの処分を受けます。
現金化がバレて利用停止になるのは業者を利用した場合でも同じです。
しかし、自分で現金化した場合の方がバレる確率が高い傾向にあります。
カード会社はクレジットカードが不正に利用されていないか、24時間監視しているのです。
特に、先に挙げた新幹線の回数券などは監視の対象になりやすく、大量購入すると見つかる可能性が高いと言われています。
②商品選択を誤ると損をする
業者に頼む場合と違い、自分で現金化する時は、購入する商品を自分で選ばなくてはいけません。
もし商品選びを誤ると、当然ながら換金率が低くなり、結果的に損をする可能性が高くなります。
たとえば、ゲーム機器やスマートフォンなど人気の移り変わりが激しいものは、すぐに買取価格が下がることもあります。
商品知識が乏しい場合、購入する商品選びが難しいです。
③現金化までに時間がかかることも
金券ショップや買取店が近くにある場合はいいですが、地方や郊外などは持ち込みに時間がかかります。
また、メルカリなどのフリマアプリも、商品が売れてから実際に現金を手にするまでに数日かかってしまいます。
ある程度時間に余裕のある人ならいいですが、すぐに現金がほしい人には向いていません。
自分でやるならクレカを使わない現金化方法も
自分で現金化する方法は、クレジットカードを使用する方法だけでありません。
たとえば、「後払い」のシステムがあるネットショップで換金率の高い商品を買って、それを転売すれば、支払いは後日でいいので便利です。
手持ちの現金がない人でも利用できますね。
利用できる限度額が最高でも10万円程度ですので、高額現金化には向きませんが、2~3万円程度の少額利用の場合はおすすめです。
キャリア決済を使った現金化方法
大手キャリアでスマホを利用しているなら、キャリア決済を利用した現金化方法もあります。
たとえばドコモなら「d払い」、auなら「auかんたん決済」、softbankなら「ソフトバンクまとめて支払い」です。
Y!mobileにも「ワイモバイルまとめて支払い」があります。
いずれも、後日スマホの利用料金と合わせて支払う「後払い」です。
これらのキャリア決済を利用して換金率の高い商品を購入し、できるだけ高く売れば、クレジットカードと同じように現金化できます。
金券類は基本的に購入できませんが、「d払い」の場合、郵便局で切手の購入は可能です。
特に利用頻度の高い「84円切手」のシートは、買取店によっては90%以上の換金率で買い取ってくれますので、ドコモユーザーはぜひ検討してみてください。
安全に現金化するなら現金化専門業者へ
安全かつスピーディーにクレジットカード現金化を行なうなら、業者に任せましょう。
大手の現金化業者は、冒頭で紹介した「キャッシュバック方式」での現金化を行なうところが多く、転売目的での購入がカード会社に見つかるリスクも少ないです。
ちなみにこのキャッシュバック方式は、現金化業者ならではの方法で、業者を使わず自分で現金化する場合には使えません。
ただし、残念ながら現金化業者にも悪徳業者は存在します。
多くは、換金率が悪かったり、振込のスピードが遅かったりする程度ですが、最悪の場合お金が振り込まれないケースもあります。
特に換金率が低いと、後々高額な支払いがあるにもかかわらず、少額の現金しか手に入らないということになるため注意が必要です。
まとめ:違法行為を行なうところは悪徳業者が多い
クレジットカード現金化のくわしい方法や、自分で現金化する方法などをご紹介しました。
現金化業者のシステムは、「キャッシュバック方式」もしくは「買い取り方式」が主流ですが、最近では「amazonギフト券」を扱うところも増えています。
どの方式でも商品の受け取りは必須であり、それを怠ると摘発の対象となってしまいますので気をつけましょう。
一方、業者を介さずに自分で現金化することもできますが、「確実に高く売れる商品」を購入するのは意外と難しいものです。
安全性やスピードなどを考えても、できるだけ業者を通して現金化することをおすすめします。