0570783284という番号から着信があった場合、国民年金保険料の支払に関する連絡である確率が高いです。
借金は放置すると危険ですが、国民年金保険料の滞納は果たしてどうすれいいのでしょう?
実は国民年金保険料の督促連絡は、正しい対処をとれば無視してもOK!
実際の対処法や無視して大丈夫な理由を解説していきます。
↓ 金融ブラックOK!スマホで即日融資 ↓
0570783284は債権回収会社「アイヴィジット」
0570783284という番号は「アイヴィジット」という会社が利用している番号で、年金機構からの委託で督促業務を行っています。
実際に電話の内容を確認していきましょう!
ほとんどは国民年金保険料の督促
0570783284からの電話に出た方、折り返しをした方の口コミを確認すると、多くが国民年金保険料の督促連絡でした。
- 国民年金の未納の件でした。出た方がいいと思いますが、対応最悪です。(中略)
- 1ヶ月分だけ払い忘れがあったので18:30に着信。
今まできちんと払っていて今回のみ納付書を紛失した事、再送して貰えば払う意思を示したので対応は普通だった。
年金事務所に相談をして支払金額を調整している場合でも、入れ違いでこの番号から電話がかかってくることがあるようです。
支払い計画を説明しかつその上で支払っているのに 支払っていないと連絡が来ます
なお0570783284に折り返しで電話をすると、年金手帳など年金番号が分かるものを手元に用意するようにという自動アナウンスが流れます。
年金に関する問い合わせを請け負っている可能性があります。
なお0570783284という電話番号はナビダイヤルですので、架け直しをすると電話料金がかかります。
ワンギリや少ないコール数で電話をしている担当者もいるようで、そのことに憤りを感じている人も見られました。
夜遅くに電話がかかってくることもある!?
0570783284からの電話について調査をしていて気になった点は、夜遅くや土日にも電話がかかってくる点です。
- 今かかってきた。土曜日の20時15分頃。(中略)
- 夜20:25電話って常識なくない?(中略)
- 21時に来た。スマホをいじっていたら急に画面上に不在着信の文字。
夜8時~9時くらいに電話がかかってきた!という声が多数。
これは0570783284に限らず借金の督促全般に言えることですが、日中は仕事をしている方が多いため、わざと電話に出られそうな時間帯を狙って電話をしている可能性が高いです。
なおコールセンター自体が土日も営業している場合は土日の夜も電話がかかってきます。
担当者の態度はそれぞれ違う
電話の対応についてはオペレーターの在籍数が多いのでしょうか、優しい人もいれば横柄な方もいるようです。
まずは悪い口コミから。
- 電話対応で向こうがいきなり切ったから腹立って電話し直したら謝罪すらしない(中略)
- 態度が悪いにも程がある。
あくまでも顔が見えない電話口だけの会話ですので、個人によって受け取り方はさまざま。
そのため対応が本当に悪かったのか、真偽は不明です。
逆に良かったという口コミも紹介します。
- 電話には出てないけど家に訪問してきた方はすごい優しいおじさんでした。
- 〇〇年〇〇月に失業されてから年金の納付がないので伺いました。
今お仕事がなく、納付が難しいようでしたら、納付猶予や免除もありますので~って詳しく説明してくれました。
詳しくはあとで解説をしますが、アイヴィジットは訪問での納付督励も行っています。
手続方法を詳しく説明してくれる、優しい担当の方もいるようですね。
【怪しい?】株式会社アイヴィジットの会社概要
0570783284の電話主であるアイヴィジットは日本年金機構からの委託で電話をしている会社のようですが、電話を受けた人の口コミを見ると会社に対する悪い口コミも多く見られました。
中には「怪しい」「詐欺だ」という意見も…。
騙りの怪しい業者で 相手にしないほうが賢明です 詐欺の可能性あり
そこでアイヴィジットは信頼ができる会社なのか、徹底的に調査を行いました。
会社名 | 株式会社アイヴィジット |
設立 | 1988年11月16日 |
資本金 | 7,000万円 |
代表取締役 | 砂長 淳洋 |
本社所在地 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル14階 |
電話 | 03-6627-9977 |
従業員数 | 1,410名(2025年12月) |
株式会社アイヴィジットは「人間力企業」のスローガンのもと人材派遣、職業紹介などを行っている会社です。
設立は1988年で本社は東京の池袋にあるのですが、支店が各地方の主要都市に存在していて、かなり規模が大きい企業であることがうかがえます。
支店名 | 所在地 |
東北支店 | 宮城県仙台市 |
関西支店 | 大阪府大阪市 |
中部支店 | 愛知県名古屋市 |
中国四国支店 | 広島県広島市 |
九州支店 | 福岡県福岡市 |
主な取引先について具体的な企業名の記載はされていませんが、会社概要では以下のように紹介されています。
- 大手通信事業者
- 官公庁自治体公共機関
- 大手通信代理店
- 大手金融機関
- 大手放送事業者
- 大手化粧品食品メーカー
日本年金機構からの委託を受けた会社
アイヴィジットが日本年金機構からの委託を受けているということは、アイヴィジットが開設している年金サイトにはっきり記載があります。
アイヴィジットは日本年金機構から委託を受け、国民年金保険料が未納になっている方に対して、電話や文書、戸別訪問により納付のご案内や保険料の徴収業務を行っています。
日本年金機構のホームページにも、国民年金保険料の収納事業についてアイヴィジットに委託をしているということが明記されていますので、決して詐欺業者ではないという事が分かりますね!
なおアイヴィジットが年金の収納事業を担当している地区は以下の通り。
受託期間 | 受託地域 |
令和2年10月1日~令和5年4月30日 | 北海道、青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島、新潟、長野、群馬 |
令和3年5月1日から令和5年4月30日 | 東京(多摩地区)、山梨 |
ここに記載されていない地区については、2025年現在アイヴィジットと提携関係にある「バックスグループ」という会社が担当しているようです。
【#ぶっちゃけフリーランスってどうなの】POPなハガキに「7月の国民年金保険料が未納です」と届いた。差出人は「株式会社アイヴィジット」。詐欺かと思ったら国民年金の督促代行会社だそう。役所テイストとかけ離れ過ぎたハガキに詐欺と勘違いする人続出ぽい(笑)!納めます…しかし何故7月だけ漏れた… pic.twitter.com/qP7ud43Edo
— 松本果歩(フリーランスライター) (@KA_HO_MA) November 6, 2018
アイヴィジットの年金保険料の徴収方法は?
いくら委託を受けているとはいえ、請求してくる会社が全く関係のない名称だと不安になりますよね。
アイヴィジットを騙り請求を行う業者もいるかもしれません。
そこでアイヴィジットの年金保険料の徴収方法についても確認をしておきましょう。
アイヴィジットは払込票で保険料を徴収しています。
払込票で支払ったお金の送金先は日本年金機構ですので、アイヴィジットの督促に沿って支払いをすれば保険料の納付は無事完了します。
日本年金機構からの口座振替の案内も行っているようです。
担当者が訪問したときに現金を預かることはありません。
平成29年7月13日以降、委託事業者の訪問員による収納業務を中止していることから現金をお預かりすることはありません。
アイヴィジットの年金保険料の督促の流れ
年金を支払っていない方の中には、何らかの事情でしばらく支払ができそうにない方もいるはずです。
ではアイヴィジットからの督促をずっと無視しているとどうなるのか、簡単に流れを解説していきます。
①納付督励
「納付督励」とは日本年金機構が行っている行為で、行政指導として年金の納付をするよう促すことを指します。
今回解説をしている0570783284の番号から連絡があったり、督促状が届いたりします。
督促状は最初は圧着ハガキで送られますが、次に封書で特別催促状が届くようになり、最後には「最終催促状」が届きます。
また年金の納付督励においては担当員による個別訪問も行っています。
実際に本人に会い年金を納めるよう伝えたり、手続の案内を行ったりします。
なお前の項目で解説したとおり、訪問した担当社員による収納は行っていません。
もし担当した人が年金を自分に払うよう要求してきた場合、詐欺ですので注意してくださいね。
年金未納で差押えっすか。
うちは市税で赤紙届いたことあるけど
2020年前後で年金事務所も2万件前後
差押えているんだけどな。
国民年金も年々きびしくなっている。でも
1「納付督励」
2「督促状」(赤紙
3「差押予告通知書」(赤紙の順に来てから差押えだから
急には来ないわな。 pic.twitter.com/IaCgPwWUcO— Joji Cokumu(赤字貿易経営者!倒産したけど今年は黒字化目指す!毒の人ではありません。) (@_596_) October 21, 2022
②督促状が届く
ここまではあくまでも「納付督励」であり、ここからは強制的に滞納分の支払いをさせる「強制徴収」の段階へと移行します。
上記の最終催促状が届いたにも関わらず無視を続けていると、それよりも強い文面の「督促状」が届くようになります。
督促状には期限までに支払をしないと14.6%の延滞金を請求されること、財産や給与の差し押さえを行うことが記載されています。
また年金は世帯での支払い義務があるため、子が滞納している場合は親に、配偶者が滞納している場合はその配偶者にも督促状が届きます。
③差押え予告
上記の督促状も無視していると、配達証明で「差押予告通知書」が届きます。
差し押さえとは、財産や給与の一部を一方的に回収すること。
差押予告通知書はその名の通り、差し押さえを予告する通知です。
もう支払を待つことができないため、銀行の預金や不動産、給与などから強制的に回収するという予告です。
この通知を放置すると差し押さえが実行されることになります。
④差押え
差押予告通知書も無視すると、実際に差し押さえが行われます。
差し押さえの対象となる財産は以下の通り。
全て本人名義のものだけが対象であり、生活必需品や年金は差し押さえられません。
- 銀行預金(定期預金も含む)
- 不動産
- 自動車
- 有価証券など債権
- 一定額の給与
なお給与の差し押さえの際には、本人ではなく勤務先に直接「債権差押通知書」が送られます。
債権差押通知書には名前と滞納額が記載されていますので、督促を無視し続けたということが勤務先にバレます。
↓ 金融ブラックOK!スマホで即日融資 ↓
国民年金が支払えないときに使える2つの制度
ここまで読んで、最終的に財産が差し押さえになるなら何とかしなくては…と慌てる方もいるでしょう。
しかし国民年金には免除制度、納付猶予制度があるため、手続をすれば放置していてもOK。
実際の手続の方法やメリットについて確認をしていきましょう。
1.保険料免除制度
本人や世帯主、配偶者の所得が基準を満たしていない場合、失業した場合など、国民年金保険料を納めるが難しいときは保険料の免除を受けることができます。
免除される額は全額4分の3半額4分の1の4種類で、審査によって決定します。
申請ができる具体的な条件は以下の通り。
- 収入が基準以下である
- 本人、世帯主または配偶者のいずれかが退職した
- 令和2年2月以降にコロナウイルスの影響で収入が減少した
※コロナウイルスによる収入の減少は所得見込額が、国民年金保険料免除の基準相当にまで下がることを指します。
収入の具体的な計算式については、日本年金機構のHPに解説が記載されています。
2.保険料納付猶予制度
20歳~50歳未満で本人もしくは配偶者の所得が一定未満の場合、申請をして承認されると保険料の納付を猶予してもらうことができます。
20歳以上でも学校に通っていて収入がない学生が申請する「学生納付特例制度」もこの制度に含まれます。
「免除」と「給付猶予」はいずれも保険料が経済的な事情で納付できない人向けの制度で、将来のために年金の未納を防ぐことができます。
ただ免除は支払いの義務がなくなるのに対し、給付猶予はあくまでも「先延ばし」であることに要注意。
免除納付猶予を受けるメリット
国民年金保険料の免除納付猶予を申請することのメリットは、なんといっても保険料の負担がしばらくなくなる、もしくは軽減されることです。
収入が少ない方にとってはこれだけで大きなメリットになります。
しかし、それ以外にも良い点はあります。
- 10年前までさかのぼって保険料が払えるため、最終的には年金額を増やせる
- 過去に未納だった時期も2年1カ月までは免除認定されるケースがある
- 免除を受けても一定額は老後受け取る年金に反映される
- 障害年金、遺族年金の審査で未納扱いにならない
障害年金、遺族年金を受け取るには自分も年金を納めていなくてはいけませんが、もし免除納付猶予を受けていた場合は年金が未納でも障害年金、遺族年金の受け取りに支障が出ません。
また免除申請を行うと、過去に支払をせずにいた期間(2年1カ月分)が追加で免除期間として認定してもらえる可能性も。
免除納付猶予を受けるデメリット
本来は支払うはずの年金を支払わないため、当然デメリットもあります。
まず免除の場合、後から支払をしないとその期間の年金額が減ります。
免除を受けられたからといって給付額に影響が出ないわけではないため注意。
また納付猶予、学生特例の方は後から支払をしなかった場合、その期間の年金額はゼロということになります。
免除や納付猶予はあくまでも一時的な措置と考え、減額した分はあとで納めることが大切です。
まとめ:0570783284の電話は放置NG
0570783284からの電話はアイヴィジットという国民年金機構から委託を受けている会社からの連絡です。
番号を検索すると「詐欺なのでは」という口コミもありますが、国民年金機構側のホームページにも委託をする旨が記載されている、れっきとした正規の委託先企業です。
0570783284からの電話に対して無視を続け、何も対応せずにいると最終的には財産の差し押さえをされることになります。
それを防ぐためには年金を支払うことが一番ではありますが、難しい場合は年金の免除や納付猶予の手続きを行いましょう。
手続をしてから督促の連絡が止むまでは日数がかかることがありますが、手続きをすれば督促に悩むこともなくなるはずです。