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約束手形を現金化する方法は?期日前に現金化したい時の解決策

約束手形を現金化するにはお金を作る

商取引に便利な「約束手形」

現金の代わりになるもので、資金繰りをコントロールできる利点があります

ただ、支払われた側としては「期日より早めに現金化したい…」と思うこともありますよね。

そのための方法はいくつかあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

今回は「約束手形の現金化」にスポットをあてましょう。

約束手形の基礎知識まとめ

約束手形を現金化する方法

約束手形の現金化よりも早く資金調達する方法ってないんですか?

とにかく急いでる時は「ファクタリング」がおすすめだぞ!

ファクタリング?
何ですかそれ?

会社の売掛金を業者に買い取ってもらう方法だ。
次の章からくわしく解説していくぞ!

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そもそも手形とは?【基礎知識】

そもそも手形とは

手形…って、約束手形のことで合ってますか?

今回話すのはその「約束手形」の方だが、実は手形には2種類あるんだ。

「手形(てがた)」とは、商取引で現金決済の代用となる有価証券を指します。

手形には「約束手形」と「為替手形」があり、一般的には前者を指すことが多いです。

どちらも、支払い期日に記載額の現金支払いが約束されます。

その期日に、振出人(手形を作成した側)の当座預金の残高が不足していて、支払えない状態が「不渡り」です。

そうなると、振出人の金融機関からの信用はガタッと落ちてしまいます。

さらに、1回目の不渡りから6ヶ月以内に2回目の不渡りを出してしまうと、金融機関から「取引停止報告」が出て、事実上倒産に追い込まれます。

恐ろしいですね……。

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「約束手形」と「為替手形」の違いとは?

違いと利用シーン

約束手形為替手形
取引に関連する会社の数2社
(振出人・受取人)
3社
(振出人・支払人・受取人)
利用されるシーンあらゆる商取引輸出入や資金の取立て

約束手形と為替手形の違いについても、少しご説明します。

約束手形は、振出人と受取人の2者間でやりとりするものです。

一方、為替手形は少し特殊で、振出人と受取人のほかに「支払人」も存在します。

3者間でそれぞれ「売掛・買掛」がある場合に、決済をまとめる意味で為替手形が発行されます。

この場合、振出人は支払人に対して売掛金が、受取人に対して買掛金がそれぞれあるのです。

そこで、支払人に依頼して、売掛分を指定の受取人へ支払ってもらえば手間を省けますよね。

ただ、現在はほとんどが約束手形になっており、為替手形が使われるケースは限られています。

たとえば、支店が為替手形を振り出して本店が支払いを引き受ける「自己宛為替手形」や、取引先がなかなか売掛金を支払ってくれない時に、売掛金を受取手形に変える「自己受為替手形」などが代表的です。

ちょっと分かりにくいですが、今は「為替手形は通常の営業取引の決済手段としてではなく、特定の目的をもって利用されるケースが多い」ということを理解していただければOKです!

また、手形には「裏書譲渡(うらがきじょうと)」と呼ばれるものがあります。

これは、手形の裏側に所定事項を書き込み、第三者へ譲る行為です。

第三者への代金支払いとして、「金額受け取りの権利」を譲る行為となります。

手形と小切手の違いは?

手形と小切手の違いは

どちらも商取引に利用される有価証券です。

決定的な違いは現金化できるタイミング。

小切手と手形は、振出など多くの点で共通していますが、違いもいくつかあります。最も大きな違いが、小切手は、受取った人がすぐにそれを現金化することができるのに対し、手形の場合は、原則として支払期日にならないと現金化することができないという点です。

引用元:一般社団法人 全国銀行協会「手形・小切手 基本のキホン

小切手が受け取ったら即現金化できるのに対して、手形は記載期日まで待たなければなりません。

小切手の方が受け取る側的には嬉しい!

手形の方は、「この日まで支払いを待ってください」という感じだな。

手形割引とは?

手形割引とは?期日前現金化買取で貰える金額

手形は通常、期日まで待たないと現金化できないのですが、銀行や専門業者を利用すれば、期日前の現金化が可能となります。

具体的には、銀行や専門業者に「期日前の手形を買い取ってもらう」という形になり、これを「手形割引」といいます。

その場合、手数料がかかりますので、実際に受け取れる額は「額面-手数料」となります。

「割引」とつくのは、そのためですね……。

約束手形を現金化する3つの方法

代表的な3つの手段

「約束手形」の現金化手段を3つご紹介します。

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1.支払期日まで待って銀行に取り立てしてもらう(銀行取立)

支払い期限まで待つ(銀行取立)

支払期日に売掛金が支払われるのを待つという、もっとも一般的な手段です。

支払期日に銀行に手形を呈示すると、銀行は手形振出人から現金を取り立ててくれます。

実際には、受取人の取引銀行と振出人の取引銀行の間でお金を移動させる(手形交換)だけです。

取り立てを行なう銀行と支払い銀行が同一の場合には、内部処理で現金化できます。

支払期日まで待つメリット・デメリット

満期日を待って約束手形を現金化するメリットとは

支払期日まで待てば、手形に記載されている金額をそのまま受け取れる点がメリットです。

銀行に「代金取立手数料」を支払う必要はありますが、1件につき数百円~1,000円くらいで済みます。

また、満期日の前に依頼をしておけば、期日までしっかりと手形を管理してもらえますから、紛失のリスクを減らせる点もメリットですね。

一方、デメリットは「支払呈示期間」があることです。

手形の支払呈示期間とは、満期日を含めた銀行3営業日のことで、うっかり忘れると支払銀行の効力がなくなってしまいます。

そうなると、原則として銀行に取り立ててもらえなくなりますので、自分で振出人の元へ手形を持っていき、満期を提示して取り立てなければなりません。

振出人が素直に支払ってくれればいいのですが、そうではない場合に苦労する可能性があるため、くれぐれも期間を過ぎないように注意が必要です。

一番多く現金化できる方法ということですね!

支払期日まで待てるのであれば、それに越したことはないな!

2.銀行に手形割引を依頼する

必要書類は多いが…銀行に手形割引を依頼する

手形割引って難しいのかと思ってたんですけど、銀行でもやってくれるんですね!

この方法なら専門業者より安くできるぞ!

そのぶん、審査手続きの際の必要書類が多いから要注意だ。

前述しましたが、手形割引は満期日前に現金化するための方法です。

会社の事情によっては、急に資金が必要となり、手形の満期日まで待てないこともあるでしょう。

そのような場合に活用すれば、早く現金を手にできますので便利です。

銀行に手形割引を依頼するメリット・デメリット

銀行に手形割引を依頼するメリットは、金利が安いことです。

たとえば、メインバンクに手形割引を依頼した場合、手形割引率の相場は1.5~3.0%となります。

一方、専門業者に依頼した場合は3.0~20.0%で、業者によってはかなり高くなってしまいます。

銀行に依頼した方が、専門業者より安い割引率が期待できる、ということですね。

一方、必ず手形割引に応じてもらえるとは限らない点がデメリットです。

銀行が振出人と割引依頼人(受取人)どちらの信用力も審査して、問題ないと判断した場合にOKを出します。

もっとも重視されるのは振出人の信用力ですが、万が一、振出人が期日までに支払わなかった場合、受取人が手形を買い戻さないといけないシステムになっています。

そのため、受取人に最低限の資金力があるかどうかもチェックされるのです。

その審査手続きのために、決算書や納税証明書などの提出が求められます。

過去に金融事故(返済遅延など)があれば、審査のパスは難しくなるでしょう。

また、そもそもその銀行と取引がない場合、応じてもらえない可能性が高いです。

3.手形割引業者に手形割引を依頼する

銀行に支払期日に取り立てしてもらう

やっぱり期日前に現金化するなら業者かなぁ…

銀行の細かい審査がなくても現金化できるのが良いよな!

手形割引は、銀行ではなく専門業者に依頼することも可能です。

業者は銀行と違い、割引依頼人より手形振出人の信用を重点的に見ます。

手形割引業者に手形割引を依頼するメリット・デメリット

手形割引業者に依頼するメリットは、銀行に信用がなくても(メインバンクをもたなくても)依頼可能な点です。

また、銀行の窓口営業時間は午後3時までですが、専門業者なら夕方まで対応してくれます。

対応時間の長さも、大きなメリットですね。

それから、銀行に手形割引を依頼する場合には担保や保証が要るなど、煩雑な手続きが必要ですが、専門業者は振出人の信用度を重視しますので、割引依頼人の「担保・保証」を必要としません。

そのため、銀行よりスピーディに現金化をすすめられます。

一方、デメリットは割引金利の高さです。

上でもご説明しましたが、銀行と比較して高くなりますので、手形金額が大きい場合には注意しなければなりません。

割引依頼人が受け取れる金額は、「手形金額-割引金利」です。

予定金額を受け取れない可能性もありますので、この点を考慮した資金繰りが必要になります。

売掛金の現金化には「ファクタリング」もある!手形割引との違いは?

売掛金に使えるファクタリングとは

約束手形の期日前に現金を得る方法として、もう1つ「ファクタリング」もあります。

ファクタリングとは、正確には手形ではなく売掛金そのものを業者に買い取ってもらって現金化する方法です。

事前に取引先(手形振出人)の承諾を得る「3者間ファクタリング」もありますが、ここでは受取人とファクタリング会社の「2者間ファクタリング」について取り上げます。

2者間ファクタリングの流れは以下の通りです。

  1. 売掛債権をファクタリング会社に売却する
  2. 手数料が差し引かれた代金を受け取る
  3. 手形の支払期日に取引先から売掛金が支払われる
  4. 支払われた売掛金をそのままファクタリング会社に支払う

2者間ファクタリングでは、取引先の承諾を得る必要はないため、審査にさえ通ればスピーディに現金を受け取ることができます。

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ファクタリングを利用するメリット・デメリット

手形割引ファクタリング
仕組み受取手形を現金化売掛金を現金化
依頼先銀行・専門業者専門業者
手数料1.5~20%10~30%
審査の難易度高い低い
償還求償権あり原則なし

ファクタリングのメリットは、何といっても現金化が速いことです。

手形割引の場合、手形の振出人と受取人のどちらの信用力も慎重に審査するため、日数がかかってしまいます。

専門業者の中には早いところもありますが、銀行の場合は1週間程度かかるところが多いです。

一方、ファクタリングでは、基本的に受取人ではなく取引先(手形振出人)の信用力のみを見るため、審査がスピーディです。

最短で即日の現金化に対応するファクタリング会社もありますよ。

また、ファクタリングと手形割引の大きな違いが「償還求償権」の有無です。

上でも触れましたが、手形割引の場合、万が一支払期日に取引先から支払われなかった場合、受取人が手形を買い戻す必要があります。

これは、手形割引が厳密には「手形を担保とした融資」であるためです。

ファクタリングは融資ではなく「売掛債権の譲渡」ですから、万が一手形が不渡りになっても、受取人はリスクを負いません。

売掛先の貸し倒れリスクは、ファクタリング会社が受け持つのです(このようなファクタリング契約を「ノンリコース(非遡及)型」といいます)。

ただしその分、手形割引より手数料がかかる点がファクタリングのデメリットです。

2社間ファクタリングの場合は10%~30%、3社間ファクタリングの場合は1%~10%程度となります。

ただし、最近は2者間ファクタリングでも手数料が10%未満の会社も増えてきました。

特に取引先の企業の信用力が高い場合、手数料が安くなる可能性が高いです。

一方、ファクタリング会社を装った闇金業者が増えていることも問題視されています。

「偽装ファクタリング」とは、高額な手数料を差し引き、売掛債権の買い取り代金を支払うものの、正規の債権売買でないことから、買主が回収リスクを負わず、債権回収できない場合は買戻しを行わせるもので、実態は貸付けです。貸金業の登録がされていない無登録業者のヤミ金融です。くれぐれもご注意ください。

引用元:日本貸金業会「ファクタリングを装ったヤミ金融や、SNSを通じた「個人間融資」を装ったヤミ金融にご注意!!」

債権譲渡のはずが、実際は貸付(しかも法外な金利)であり、手形が不渡りになった場合は結局買い戻さなくてはいけないケースが報告されています。

ファクタリング会社は、慎重に選ぶことが大切です。

まとめ:当日に手形を現金化するなら「手形割引業者」に依頼しよう

当日に手形を現金化するなら手形割引

手形は、初めて扱う方にとってなかなか理解が難しいものです。

簡単に言えば、「期日まで待つのが一番多くお金を受け取れる」「期日まで待てなければ、手数料はかかるけれど手形割引を利用する」ということになります。

手形割引の依頼先は、銀行と専門業者の2種類があり、「手数料が安い分、審査が厳しいのが銀行」「手数料は高いけれど、スピーディに現金化できるのが業者」という理解でOKです。

事業を始めたばかりの場合は、利便性の高い「手形割引業者」への依頼を検討することをおすすめします。

もしくは、取引先の信用力だけで現金化できるファクタリングを利用するのも1つの手です。

ただし、手数料が高い業者に依頼すると、資金繰りが難しくなる可能性がある点に注意しましょう。

また、ファクタリング会社の中には悪質なところもありますので、業者選びは慎重に行なってくださいね。

結局業者に頼むのが一番良さそう!今度試してみます!

基礎知識もしっかり理解した上で実践してくれよな!

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