【危険?】レンタルキャッシュとは?お金貸します掲示板の実態について

レンタルキャッシュの3つの特徴

そもそもレンタルキャッシュとは？

レンタルキャッシュは個人間融資を行なうためのサイトです。

業者を介さず掲示板を使って、お金を貸したい人と借りたい人を繋げるサービスを行なっています。

まずは、このサービスの仕組みやメリット・デメリットなど、基礎知識についてご紹介していきます。

レンタルキャッシュの仕組み

インターネットには、過去にもさまざまな個人間融資掲示板があり、貸したい人と借りたい人のそれぞれが書き込みできるようになっていました。

しかしそれらの掲示板では、貸し手として投稿する人が闇金業者で埋め尽くされてしまい、結果的に閉鎖に追い込まれるのがお決まりのパターンだったのです。

そういったこともあり、レンタルキャッシュでは借りたい人だけが書き込みできるようになっています。

その書き込みに対して、融資しても構わないという人がメールなどで直接連絡する、というスタイルです。

あとは、個人間で利息などの調整をして融資を受けることになります。

レンタルキャッシュの利用の流れ

全体の流れはこのようになっています。

銀行や消費者金融のような審査はもちろんなく、個人間の信用だけでお金の貸し借りが行なわれるのが特徴です。

レンタルキャッシュのメリット

レンタルキャッシュは怪しいイメージがあるかもしれませんが、他の方法にはない利点もいくつかあります。

ここでは、レンタルキャッシュのメリットを3つまとめてみました。

①金融ブラックでもお金を借りられる

レンタルキャッシュ最大のメリットは、金融ブラックでもお金を借りられる点に尽きます。

過去に金融事故を起こしている人は、その情報が信用情報機関のデータベースから消えない限り、銀行や消費者金融から新たに融資を受けることはできません。

しかし、レンタルキャッシュは個人間融資ですから、お互いに条件を確認し合ってOKということになれば、ブラックかどうかに関わらず貸し借りが成立します。

自己破産したばかりの人でも、現在債務整理中の人でも問題なく借りられるのは大きなメリットです。

もちろん、決められた期限までにきちんと返済できることが大前提ですので、無理のない範囲で借りる必要があります。

②簡単に投稿できる

レンタルキャッシュには、他の掲示板と違って投稿フォーマットがあるため、誰でも簡単に投稿できるのも魅力のひとつです。

サイトにアクセスして「投稿する」というボタンを押せば、フォームが自動的に出てきます。

※画像引用元：レンタルキャッシュの投稿画面

LINE ID以外は、すべての入力が必須です。

コメント欄に借りたい事情などをくわしく書いた方が、より真剣さをアピールできます。

連絡先のメールアドレスは公開されるので注意しましょう。

捨てメアドは禁止されているため、YahooメールやGmailを新たに取得するのがおすすめです。

③最短即日で融資を受けられる

レンタルキャッシュは、金融機関からの借り入れと違って審査もありませんので、条件が合う人が見つかれば即日でも融資を受けられる点が強みです。

今すぐお金が必要な場合には、心強いサービスと言えるでしょう。

急ぎの場合は、コメント欄にその旨を入力しておくとスムーズです。

メールやLINEで話がまとまれば、すぐに振込で融資を受けられる可能性があります。

もしくは、近場であれば実際に会って、対面で融資を受けるのも一つの方法です。

レンタルキャッシュでは、誠実な貸主ほど、対面で借用書を交わしてから融資する人が多いと言われています。

振込はNGとされることも多いため、ご注意ください。

レンタルキャッシュのデメリット

どうしてもお金が必要な時に心強いレンタルキャッシュですが、もちろんデメリットもあります。

怖いのは、すべて自己責任になるということです。

ここでは、代表的なデメリットを3つご紹介します。

①数百通のメールが送られてくる

レンタルキャッシュでは、連絡先としてメールアドレスを入力しますが、掲載されると大量のメールが舞い込んできます。

レンタルキャッシュの説明によると、「少ない人でも数十通、多い人だと200～300通」が届くとのことです。

そのため、携帯メール(Docomo・au・softbank)の使用は避けて、GメールやYahooメールを使用することが推奨されています。

ちなみに、捨てメアド(メルアドぽいぽい)のメールアドレスは、すべて使用禁止です。

数百通のメールの中から、まじめで誠実な貸主を見分けるのは、なかなか骨の折れる作業だということを理解しておきましょう。

レンタルキャッシュってなんで詐欺師からメール来るんだろな。
金ないっちゅうに。

— サクラさん🤟人生暇つぶし🤟 (@SAKURApupu44) August 19, 2023

②中にはヤミ金や詐欺師もいる

レンタルキャッシュには、闇金業者や詐欺師も残念ながら混じっています。

数百通届くメールのうち、大部分は闇金業者と言われることもあるほどです。

手口はさまざまですが、特に報告の多いものを挙げてみます。

闇金業者	違法な金利での融資を持ちかけてくる 返済が遅れると乱暴な取り立てを行なう
詐欺師	利息がわりに体の関係を要求してくる 先振り込みを指示してくる 送った身分証明書を悪用する

闇金とは、法律で決められている以上の金利で貸し付けを行なう違法な業者です。

金利は、利息制限法によって「元本が10万円未満の場合は年20%、10万円以上100万円未満の場合は年18%、100万円以上の場合は年15%」と決められており、それは個人間での貸し借りにも適用されます。

いくらあせっていても、法外な利息には絶対にNOを言いましょう。

詐欺では、なぜか先にお金を振込させる「先振り込み詐欺」が横行しています。

「借用書の作成代」「担保」などの名目で、相手にお金を振り込ませるという手口です。

その結果、「お金を借りるつもりだったのに、いつの間にか騙し取られていた…」というケースもあります。

他にも色々な手口の詐欺がひそんでいるため、注意が必要です。

③トラブルは自己責任

レンタルキャッシュは、あくまで借りたい人と貸せる人のマッチングの場を提供するだけであって、その後のトラブルには一切介入していません。

そもそも、レンタルキャッシュは会員登録も必要なく、ユーザーが自分のメールアドレスやLINE IDを公開して直接やりとりをするシステムですので、サイト側はやりとりの内容の把握すらできないのです。

もし闇金業者や詐欺師とトラブルになっても、レンタルキャッシュ側が対応してくれることはないため、自分で警察や弁護士などに相談する必要があります。

法令遵守を重視しているサイトではありますが、個人同士のやりとりまでは責任を持ってくれません。

ですから、利用するなら「すべて自己責任」ということを覚えておきましょう。

個人間融資は違法？

レンタルキャッシュのようなサービスで気になるのが、「そもそも個人間融資は違法ではないのか？」ということです。

結論から言えば、個人間でお金を貸し借りすることに違法性はありません。

そのため、掲示板やSNSを使ってお金を借りることにも何ら問題はないのです。

ただし、貸す側が繰り返し融資を行なっている場合には貸金業と判断されるため、貸金業者が個人として融資するのは貸金業法違反となります。

また、個人間融資であっても利息には上限があります。

融資を行なう時の金利に関する法律は、「出資法」と「利息制限法」の2種類があり、それぞれ下記のような上限金利が設定されています。

出資法上限金利

年109.5％

利息制限法上限金利

10万円未満：年20％まで

10～100万円未満：年18％まで

100万円以上：年15％まで

引用：日本貸金業協会「上限金利について」

貸金業法第42条において、貸金業の登録の有無を問わず、貸金業を営むものが、年109.5％を超える割合の利息による金銭の貸付けをした場合には、その貸付契約は無効とされ債務者は利息については一切支払う必要はないとされています。

引用元：埼玉県『貸金業者関連の法令について』

どちらが適用されるかは双方の同意によって決まりますが、少なくとも年109.5％を超える利息で貸し借りすることは違法です。

そのような金利を請求してくる業者は間違いなく闇金業者ですので、いくらお金に困っていても利用しないでください。

また、性行為を条件にお金を貸し借りする「ひととき融資」も出資法違反になります。

ひととき融資については、最近逮捕者も出ています。

容疑者の50代男性は2020年6～7月ごろ、貸金業の登録をすることなく、20代の女性2人に3回で計160万円を貸し付け。容疑者はSNSでお金に困っている女性を探し、性交渉を条件に貸し付けを持ちかけていたという。

引用元：moneyvoice『性行為条件に金貸し“ひととき融資”容疑で男逮捕。』

レンタルキャッシュを利用すること自体は法律上問題ありませんが、その先の融資条件の交渉で違法行為を要求されるケースが多発しています。

国も注意喚起を行なっていますので、違法な金利での貸付けや肉体関係を利用した融資などは利用しないでください。

個人間融資での失敗談3つ

個人間融資そのものに違法性はないとお伝えしましたが、やはりレンタルキャッシュを使ってのお金の貸し借りはとてもリスクが高いものになります。

具体的にどのようなリスクがあるのか、5chやTwitterなどに書き込まれた体験談・口コミをいくつかご紹介します。

体験談1：借りるつもりが騙し取られた

短期ヤミ金返済で困って　レンタルキャッシュに掲載したら　逆に4万円騙し取られた…
ヤミ金に払う金も　携帯代もない
終わった…#個人融資#ピンチ#ヘルプ#貧乏#絶体絶命

— ビルナンデス (@knghsiz) February 21, 2021

個人間融資でよくあるのが、「融資をするので、まず先に保証金として◯万円振り込んでください」「借用書を作る手数料◯万払ってください」と言われ、それを支払ったら相手が消えてしまったというケースです。

冷静に考えればおかしいことが分かりますが、お金に困っている時は借りたい一心なので、その条件がおかしいのかどうか判断がつかないこともあります。

先にお金を払うように言ってくる人は100%詐欺ですので、絶対に利用しないようにしましょう。

体験談2：勝手に口座を開設されていた！

勝手に免許証や保険証などを使い

FXの口座を開設されてるんだけど

警察に言えば良いのかな？

どうすれば良いのか分かりません。

教えていただけないのでしょうか？

引用元：５ちゃんねる

レンタルキャッシュで、本人確認として運転免許証の写真などを送ったところ、それを悪用されてしまうトラブルが起きています。

FXの口座くらいならまだしも、個人情報を使ってお金を借りられてしまうといったトラブルも発生しています。

相手は詐欺のプロですので、このような詐欺師を見抜くのは困難です。

そのため、個人情報を悪用されるリスクは誰にでもあると考えてください。

体験談3：お金のために写真を送ったら…

最初は仕事を手伝ってくれたらその報酬を払うと言い、いざ振込というタイミングで、裸の画像を送ってくれたら報酬を増額すると言われ、送った直後に行方不明になりました。名乗っていた名前の人は、全く無関係の人で他人の名前を勝手に使って人を騙しています。

引用元：レンタルキャッシュ詐欺情報

融資する条件として、なぜか裸の写真を送るように要求してきたり、肉体関係を要求してきたりする人がいます。

お金が必要だから仕方がなく受け入れたところ、そのまま連絡が取れなくなったり、そこから要求がさらにエスカレートしたりする、というパターンです。

耐えきれなくなって断ると、送った写真をSNSにアップされる、といった被害が実際に発生しています。

女性がレンタルキャッシュに投稿すると、このような条件付きの融資提案がたくさん送られてくることを、あらかじめ理解しておきましょう。

自分の身を守るためにも、このような条件には応じないことが大切です。

レンタルキャッシュは貸す側のリスクも高い

ここまで、借りる側のリスクについて説明してきましたが、実はレンタルキャッシュは貸す側にとってもリスクがあります。

その最たるものが、借りるだけ借りて返さない、いわゆる「借りパク」です。

貸主の体験談を見ると、「5人に貸して1人も返済してくれない」という悲惨なケースもあるようでした。

貸主としては、利息分を儲けようと考えてお金を貸したのに、下手をすると何百万円も損をすることになってしまうのです。

こうした借りパク被害を防ぐために、きちんとした貸主は必ず直接会って身分証明書のコピーや写真をとり、借用書を交わして、対面で融資を行なっています。

借りる側としては、「まず先にお金を振り込んでほしい」と思ってしまいますが、貸主にとってはリスクが高すぎるのです。

ですから借りる側も、借りパクではないことを証明するために、誠意をもって対面融資に応じることをおすすめします。

給料ファクタリングは個人間融資よりも安全？

「話を聞いていると、レンタルキャッシュって危険みたい…」と思った人も多いことでしょう。

そこで、もう少し安全にお金を借りたい人に対して、5chやSNSでは給料ファクタリングをおすすめしている人がいます。

給料ファクタリングとは、給料を担保にしてお金を借りる方法です。

個人間融資ではなく企業から借りることになります。

給料ファクタリングは金融ブラックでも借りられますし、給料日に返済できるということでおすすめしている人もいますが、残念ながら融資を行なっている業者のほとんどが闇金です。

給料ファクタリングの仕組み

給料ファクタリングは、勤務先から受け取る給料をファクタリング会社に売却することで、給料日より前に現金を手に入れられるサービスです。

企業向けの「ファクタリング」を個人向けに応用した形になります。

もちろん、ファクタリング会社に手数料を支払いますので、実際に受け取れるのは「給料－手数料」です。

たとえば給料が10万円だとすると、給料ファクタリングでは2～3万円の手数料を差し引いた7～8万だけ貸してもらえる、といった具合です。

そして返済日には、10万円を返済しなくてはいけません。

この仕組みは闇金業者の手口とまったく同じで、結果的に法外な利息を払うことになります。

実際の手数料は業者によって違いますが、いずれにしても違法な金利である場合がほとんどです。

給料ファクタリングを利用する場合には、必ず上限金利以内であることを確認して、違法な金利になっている場合は利用しないでおきましょう。

最近は業者が減り使えない手法に

もっとも、最近になって給料ファクタリング業者の摘発が頻繁に行なわれているため、利用できるサービスもかなり減っています。

ですから、「給料ファクタリングがおすすめ」というのはもはや過去の情報で、今はほとんど利用できないと考えてください。

クレジットカード現金化なら金融ブラックでもOK

金融ブラックで、どこからも借りられない人にぜひ検討してもらいたいのが「クレジットカード現金化」です。

個人間融資は誰にもバレずにお金を借りられる一方、闇金業者や詐欺師がひしめく中から、良心的な人を見つける手間がかかる点がデメリットです。

その点、クレジットカードのショッピング枠を使う「クレジットカード現金化」であれば、きちんとオフィスを構え、電話番号も公開されている業者から現金を振り込んでもらえます。

審査の必要もありませんので、金融ブラックでもまとまった額の現金を手にすることが可能です。

ここからは、運営歴が長く顧客満足度も高い現金化業者を3つご紹介します。

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まとめ：レンタルキャッシュの利用は慎重に

レンタルキャッシュは、お金を借りたい人と貸したい人を繋げてくれる魅力的なサービスではあります。

ただし、繋がったあとは個人同士のやり取りになりますので、悪徳業者や詐欺師に騙されないように慎重に貸し手を選ばなくてはいけません。

それでも詐欺師の手口は巧妙で、知らないうちに運転免許証のコピーなどからFX口座を作られていたり、融資を受けるつもりがお金を騙し取られたり、といったトラブルが多発しています。

5chやSNSでも被害の声が上がっており、100%回避するのは不可能です。

金融ブラックでも借りられるため、本当にお金に困った時にはつい頼りたくなりますが、トラブルに遭うリスクがとても高いということを忘れないでください。

また、レンタルキャッシュの代用として給料ファクタリングを勧めている人もいますが、こちらもほとんどが闇金業者ということもあって、頻繁に摘発が行なわれています。

レンタルキャッシュと同様にリスクが高いため、十分に気をつけましょう。