世の中いろいろなバイトがありますが、
中には「こんなきついバイトやパート絶対やりたくない!」と思うような仕事もありますよね。
実際に経験した人にしか分からない、きついパートの実態とは!?
お金のために働くとは言え、世の中には精神的、体力的に過酷な仕事も存在します。
同じ業種であっても、職場によって雰囲気がまったく違うこともありますよね。
面接の短い時間だけで、働きやすい職場かどうかを見極めるのはなかなか難しいものです。
この記事では、バイト経験者30人に「きつかったバイトやパート」についてアンケート調査を実施しました。
精神的・肉体的にもっともつらかった経験をまとめ、ランキング形式で紹介していきます!
逆の「楽なバイト」については、以下のページでまとめています。
精神的にきついバイトランキング。一番はやっぱり飲食店だった…
飲食店ってチームワーク!って感じで、
楽しそうなイメージがありました…
飲食店に限らないが、結局は
「職場による」ところが大きいよな
まずは、精神的にきつかったバイト上位3位を、ランキング形式で紹介していきます。
1位は飲食店…人間関係がつらい。怒鳴る店長、ひどいマナーの客など
接客業である以上、
人間関係からは逃げられませんもんね
忙しいから、店員同士でも
ついイライラして言動がきつくなるしな…
栄えある第1位に輝いてしまったのは、バイトの王道、飲食店でした。
アンケート結果を見ているだけでも、本当に胸が苦しくなるような回答ばかり。
大手チェーンのレストランをはじめ、居酒屋やたこ焼き屋など、飲食店での苦労話は枚挙にいとまがないようです。
特に多かった意見は、「店長が怒鳴る」「客のマナーがとても悪い」などでした。
バイト内の人間関係が辛かった。
若い子が多く、みんなワガママで雰囲気が最悪だった。
変な派閥やグループができて、その人達がバイトが終わるとそのまま店でどんちゃん騒ぎをして、注文や食べ物を持ってくるのが遅いなどと文句を言われたりした。
当時の店長も手に負えず、夜逃げしてそのまま退職してしまった。
本当に最悪な職場だった。
(飲食チェーン店アルバイト)
ファミリー向けのチェーン店で働いていました。
平日のお昼ごろにいらっしゃるママさん同士のランチが特にひどかったです。
子供が走り回っているのに、親は気にもせずにずっとおしゃべり。
お店ではワゴンを使ってお料理を運ぶのですが、運んでる最中に走り回っているお子様がワゴンと衝突。
たまたまお料理は提供した後だったのですが、「走り回ると危ないよ」と注意すると、そんな時だけ母親はおしゃべりをやめて、こちらにクレーム。
間違いなくお客様が悪いしお子様も危険なのに、理不尽に謝らされたのは納得いきませんでした。
(ファミレスチェーン店アルバイト)
飲食店のホールはきつかったです。
スタッフといい、お客さんといい、とにかくイライラした人ばかりでした。
お客さんはお腹が空いてお店に入ってきてるので、すぐに注文の品が来なかったり、自分より後に注文した人の方が先にきたりするとスタッフにキレます。
厨房スタッフは気が短い人が多く、忙しいとホールスタッフに八つ当たりしてばかり。
そのくせ時給は安いし、飲食店のホールスタッフが1番割に合わない仕事だと思います。
(飲食店のホールスタッフ)
2位はコンビニ店員のバイト。とにかく客が面倒くさい人ばっかり!
続いて第2位には、コンビニ店員のアルバイトがランクインしました。
「コンビニのバイトはきつい」とよく言われますが、その原因は業務の多さです。
コンビニ店員の仕事といえばレジのイメージがありますが、ほかにも商品の品出しや陳列、掃除、お店によっては簡単な調理など、仕事内容は意外と多岐にわたります。
さらに、年々複雑化しているマルチコピー機の機能も勉強しないといけませんし、公共料金の代行収納やチケットの支払い受付、宅配便の発送など、最近のコンビニは覚えることが非常に多いのです。
また、客層が幅広いために対応が難しく、クレームにつながりやすい傾向にあります。
仕事自体は慣れてしまえば単調なものが多いのですが、意外と面倒なお客さんが多くて精神的に疲れることが多かったです。
中でも一番精神的に疲れたのは、学生に商品を万引きされたこと。
常習犯の学生がいたので、学校の方に連絡すると、担任の先生が学生と来店されたのですが、謝罪どころか万引きをされるような店側が悪いと逆ギレをされました。
呆れたのと、教師という立場の人のそのような振る舞いをすることに心底びっくりしました。
精神的にとても疲れました。
(コンビニ店員アルバイト)
以前すごく混み合っている時間帯にレジを担当していた時に、レジに列が出来てしまいました。
もちろん、すべてのレジを稼働させましたが、たまたま私のレジに並んだお客様が不機嫌に。
待たせたせいもあり、イライラをぶつけられ、怒鳴られてしまいました。
コンビニは常にスピーディさを求められるので仕方ないのですが、いつもイライラされるのが精神的に苦痛でした。
(コンビニ店員アルバイト)
3位はなんと工場アルバイト。単調作業を立ちっぱなしで続ける恐ろしさ
工場の仕事って、簡単な作業が多くて
楽そうなイメージでした…!
工場作業は、合う合わないが
本当に人それぞれなんだ
3位は、意外なことに工場のアルバイトでした。
「立ちっぱなしでつらい」「些細なことが積み重なってイヤになる」という声が続出しています。
また、職場によってはグループや派閥ができているなど、意外と人間関係でつまずくことも多いようです。
とにかくずっと立ちっぱなし!
しかも、食品工場は年中無休で稼働しているため、正月やお盆もまったく関係なく出勤させられました。
(食品工場ライン加工)
仕事内容は、毎日決まったライン作業。
朝は早く出勤しなければならない上、作業服のほこりを落とすエアシャワー、作業服のローラーがけ、手洗いなどをすべて決まった時間やらないといけない。
ギリギリの出勤ができず、かならず作業開始の15分前くらいには職場に着いてないと間に合わなかった。
昼休憩も同様で、実質1時間もないし、休憩になるまでは小休憩やトイレ休憩もなくずっと立ちっぱなしで、ライン作業をしなければならない。
(食品工場ライン加工)
私がいたところはパートや外国人アルバイトだらけで、仕事ぶりもさまざま。
作業時間の終わりが近づくと、いい加減に終わらせようとする人もいた。
そのしわ寄せが、社員や比較的まともに働いているバイトに行くようになっていて、真面目にやるほどバカを見るような環境だった。
(食品工場ライン加工)
体力的にきついバイトランキング。1位はやっぱり引っ越しアルバイト!
引っ越しバイトが体力的につらいのは、
イメージ通りですね…
その代わり給料が高いメリットはあるけどな!
続いては、体力的にきついバイトを紹介していきます。
こちらはやはりというか、およそ予想通りの結果となりました。
1位は引っ越し作業のアルバイト。過酷すぎる現場仕事にヘトヘト…
エレベーターなしで家具家電運びは
想像しただけでキツイ…!
必ずしも作業がスムーズに進むとは限らない
のもネックだな
体力的にきついバイト第1位は、引っ越し作業員のアルバイトでした。
朝から晩まで家具や家電などを運び出す作業の連続がきつい、との声が多く寄せられました。
特にエレベーターがないアパートの引っ越し作業は大変のようです。
また、引っ越し当日なのに梱包が終わっていない家があったりすると、時間が押してしまい、拘束時間も長くなります。
某人材派遣のバイトで、引っ越しを2軒した時のこと。
1軒目は午前から昼にかけて、アパート1階から団地1階に荷物を運ぶことでそれはまだよかった。
問題は2軒目。
現地集合ということで行ってみると、エレベーターなしのマンション4階から荷物を運び出すという実に苛酷なものとなった。
階段登り降りはまるで軍隊訓練のように厳しく、しかも段取ができてないのか、積込のトラックを待ちぼうけすることかなりの時間。
おかげで秋なのに汗びっしょりになり、帰りの原チャ運転が非常に怖かった。
(引っ越しバイト)
引っ越し作業がスムーズに進むかどうかは、依頼者によって大きく違います。
事前にトラックに搬入する荷物を決めて、梱包も済んでいる依頼者の場合は、とてもスムーズに進みます。
しかし、世帯によっては作業直前まで処分するもの、持っていくものを決定していない場合もあるので、作業に時間がかかる場合があります。
(引っ越しバイト)
第2位はこちらも飲食店バイト。体力的にキツイのは「休みが取れない」こと。
精神的にきついバイト1位だった飲食店が、体力面では2位にランクインしました。
立ちっぱなし+長時間のため、心身ともに消耗してしまう方が多いようです。
また、稼ぎ時である休日には休みも取りにくく、こちらも体力的にきついとする意見がありました。
休みが取れなかったことです。
人数が足りないので、たった3人のバイトですべての作業をこなさなければならず、常に走り回っていました。
1人でも休んだらみんなに迷惑がかかるので、休みたいけど休めないという空気がとても辛かったです。
ちょうど夏休みで、お祭りにも行きたかったし、いろいろ遠出もしたかったのですが、すべて出勤になってしまったので、その夏はバイトだけで終わってしまいました…。
(飲食店アルバイト)
年末年始になると、忘年会や新年会が1日に何組も入り、ひたすら動き回っていました。
多い時は、100人近くの団体客が2組に、一般のお客様も次から次に来て、一階から三階を登ったり降りたりでした。
また中華料理屋さんなので、料理が大皿で1つ1つが重く、さらにビール瓶にお酒にと、とにかく体力的に疲れました。
ホールが忙しい時は当然ながら厨房も忙しく、常に殺気立っていたので、注文の通し方やタイミングが難しかったです…。
(中華料理店ウェイターのアルバイト)
同率2位は工場系・軽作業系アルバイト。水分補給もできないまま立ちっぱなしで…
こっちでも工場がランクインしましたね
立ちっぱで単調作業は、
辛くないわけがない!
飲食と同率2位に輝いてしまったのは、工場系のアルバイトでした。
軽作業のアルバイトは立ちっぱなしが多く、ろくに休憩も取れないことがあるようです。
また単調作業の繰り返しのため、達成感がまるで感じられないのも大きなネックといえるかもしれません。
工場にて、お弁当などに入れる玉子焼を作る作業を行ないました。
私が任された仕事は、玉子液を熱い鉄板の上に流す作業でした。
食物を扱う仕事であるため、長袖長ズボン、帽子を着用した中での作業、そして熱い鉄板のような物のそばで動いていたため、全身汗でずぶ濡れ。
しかも水分補給もできず、数時間立ち仕事…本当に死にそうでした。
夏でしたが、外に出た後の爽快感は今でも忘れません。
派遣のバイトだったため、賃金も安く、もう二度とやらないと思った仕事の一つです。
(工場での玉子焼づくりの軽作業)
内容は、ひたすら肉を網に広げる作業でした。
達成感はまるで感じられない、終わりも目標も見えない作業を何時間も。
まるで修行のようでした。
しかも立ち仕事で、作業台は低くて、網は重くて、翌日からは背中から太ももまでがバキバキに。
頭から爪先まですっぽり作業服で、長靴は歩きにくいし、三重の手袋は作業しづらいし、機械は熱放ってくるし、冷蔵庫は寒い。
些細な辛さも、積み重なるとキャパオーバーになりますね。
(食品工場のアルバイト)
【番外編】ラクに見えるのに…ゲームデバッグの闇
ゲームできてお金がもらえるって
最高じゃないですか!
普通に遊ぶのとは全然ちがうぞ!
作業内容を見ていこう
「楽そうだと思って始めたのに、思いのほか辛かったバイト」として名が挙がったのが、ゲームデバッグのバイトです。
といっても、どんなバイトなのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
ゲームデバッグとは、リリース前のゲームのテストをする仕事のことで、以下のような業務があります。
- 文字のチェック
- 誤植、改行エラー
- イレギュラー(通常のプレイではない)操作時の誤作動チェック
- 電波不安時の動作
- 反復行動・特定の行動を繰り返してのチェック
- クリアまでプレイ
- 音量・グラフィックチェック
- 機種ごとの動作確認
- 時間帯によるサーバー確認
- 報告書の作成
各種ゲームを適正に運用するために、あらゆるチェック作業を行ない、その結果を開発会社にフィードバックします。
色々なことを試しながらゲームの誤作動を確認していきますので、ある意味「あらさがし」をしていく仕事であるといえます。
「でも、ゲーム好きな人には楽しいことも多いのでは?」というイメージがあるかもしれませんが、具体的に何が大変なのでしょうか。
ここからは、実際のゲームデバッグバイトの厳しさを見ていきましょう。
ゲームデバッグがキツイ理由3つ
長時間同じゲームを何度もプレイするのは、
どれだけ好きでも辛いものがあるよな…
たしかに…
嫌いになってしまいそうですね
それでは、ゲームデバッグバイトの「ここがきつい!」という点を聞いてみた結果を見ていきましょう。
実はすべてのアルバイト経験者が大変だと言っているのは、大きく3点です。
それでは、以下でそれぞれ詳細に説明したいと思います。
長時間同じ作業をしなければならない
ゲームデバッグのアルバイトは上でも説明した通り、いわば「あらさがし」が業務です。
しかし、ゲームを制作している側からすれば、可能な限りミスがないようにゲームを制作していきます。
そのため、デバッグ、すなわちミス探しというのは重箱の隅をつつくような作業となり、しかも同じ作業を延々と繰り返すという非常に苛立ちを覚える作業となります。
頭がおかしくなりそう…ひたすら同じ作業を続ける時間
この仕事のポイントは、ひたすら同じことを繰り返すことです。
対戦系のゲームだと、戦う側・挑まれる側がありますので、その両方を確認しなくてはいけません。
装備もいろいろ変えてみたり、新しい装備は全て限界突破などをしたりして、単純作業を繰り返します。
ガチャもコンプリートするまで回すので結構大変でした。(25歳女性)
「バグはありませんでした!」では駄目で、何でも良いから1つは見つけないといけないところが大変です。
遊びではなく仕事なので、バグを見つけようという強い目的を持ってプレイをしなければいけません。
通常やらないようなプレイを延々と続けなければいけないので、ゲームはとても楽しめないです。(45歳 男性)
なかなかバグが見つからない
無理やりにでもバグを見つける勢いなんですね…
バグも発生確率が違うから、見つけにくいんだ
ゲームを製作する側は、当たり前ですがミスを起こしたくて起こすわけではないため、基本的にバグを見つけるのは大変です。
しかし、何もミスがありませんでしたという報告はできないので、時に苦しみながら制作側のミス、すなわちバグを見つけ出さなければなりません。
逆に、1つでも見つかると、そこから芋づる式に関連バグを見つけることができたりもします。
自分の思った通りのバグがでないとイライラ!ストレスの溜まりやすい職種
クリアまでチェックするパターンがありますが、バグが出る・出ないも確定ではないので難しい。
バグ発生はわりと不意に起こったりするので、確定で見つけるのが難しいです。
あとは、最近予想外なプレイもあるので、自分の範疇ではないバグは見つけにくい。(21歳 女性)
ノルマがあること
ノルマがあるんですか!?
すごくプレッシャーになりそう
休みも取りにくいみたいだし、
とても楽な仕事とは言えなさそうだ…
ゲームデバッグに関しては延々と時間をかければ良いというものではなく、実際のゲームリリースのスケジュールが決まっているため、全てのデバッグを限られた時間の中で対応しなければなりません。
そのため、一人あたりにそれぞれノルマが課されてきます。
しかし、ゲームのデバッグチェックは非常に緻密な作業のため、ノルマがプレッシャーに感じる方も多いようです。
ノルマがあると休みが取れない!実は全然楽じゃないバイトです
クライアントが指定した納期を守ることが、重要なこととなります。
案件によっては2週間と納期が短いものもありますので、公休が月に4日ということは結構あります。
また、年末年始もありません。 休みは取りづらい業種となります。(32歳 女性)
このように、ゲームデバッグのアルバイトは重箱の隅をつつくような緻密な作業です。
かつ、作業は長時間に及ぶため、嫌気がさして辞める方も数多くいます。
とはいえ、ゲームデバッグの仕事にやりがいを感じ、長期で継続されている人がいるのも事実です。
結局は、自分に合うか合わないかも大事なのでしょうね。
まとめ:これだけはやめておきたいアルバイト。自分の身を守るために必要なこと
働くのが怖くなる内容でしたね…
どのバイトでも合う合わないがあるから、
いろいろ経験してみることは大事だぞ
精神的・体力的にきついアルバイトやパートは、意外にもかなり被っていることがわかりました。
「接客+立ちっぱなし」もしくは「単調作業+立ちっぱなし」が辛い、という結果が見えてきましたね。
とにかくきついバイトやパートはイヤだ、という人は、飲食・工場系はなるべく避けておきましょう。
ただ、結局は人それぞれ合う・合わないがありますし、同じ職種でも職場によって働きやすさはかなり違います。
雰囲気が良くて働きやすい職場に当たったらラッキーです。
まずは仕事との相性を確認するべく、最初はあまり選り好みしすぎず、色々なバイトに手を出してみるのもおすすめですよ。